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ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体 iPSelector

新規ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体 iPSelector

フナコシ株式会社

新規ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体
iPSelector

iPSelectorはヒトiPS細胞を免疫原として作製された,新規ヒトES/iPS細胞マーカー抗体です。

iPSelectorはlacto-N-fucopentaose I(LNFP I)を認識する抗体です。LNFPIは未分化ヒトES細胞・ヒトiPS細胞の細胞表面に存在する糖鎖であり,分化すると発現しなくなるため,iPSelectorは未分化ヒトiPS/ES細胞のマーカー抗体として使用できます。
また,未分化のヒトiPS/ES細胞に結合し細胞傷害作用を発揮するため,未分化iPS/ES細胞の除去にも使用できます。

ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体 iPSelectorの特長

  • 未分化のヒトiPS/ES細胞に特異的なマウスモノクローナル抗体です
  • コロニー内部まですべてのヒトiPS/ES細胞の細胞膜を一様に染色します
  • 細胞傷害作用により,未分化のヒトiPS/ES細胞の除去にも使用できます

ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体 iPSelectorの免疫染色例

iPSelectorおよび既存のマーカー抗体を用いてヒトiPS細胞コロニーを染色した。
SSEA-3抗体やSSEA-4抗体では全てのヒトiPS細胞を染色することができなかったが,iPSelectorはコロニーに含まれるすべてのヒトiPS細胞の細胞膜を均一に強く染色できた。

ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体 iPSelectorの免疫染色例

商品コード、容量、価格等の最新情報は、下記のフナコシ株式会社ウェブサイトをご参照ください。
新規ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体 iPSelector <Anti-LNFP I, Human, Mouse-Mono(R-17F)>
https://www.funakoshi.co.jp/contents/66019?iguide

本製品は研究用です。臨床用途には使用できません。

MEMO

ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体について

これまでのiPS/ES細胞のマーカー抗体(TRA-1-60,TRA-1-81,SSEA-3,SSEA-4抗体など)はヒトiPS/ES細胞の未分化状態を確認するために広く使用されています。しかし,これらのほとんどは胚性がん細胞(embryonal carcinoma 細胞:EC細胞)を免疫原として開発された抗体であり,EC細胞にも強く交差します。さらに,TRA(tumor rejecton antigen)の名前から容易に想像できるように,TRA抗体は多くのがん細胞と反応することも知られています。以上のことから,TRA-1-60,TRA-1-81,SSEA-3,SSEA-4抗体などはiPS/ES細胞に特異的な抗体とは言えません。
iPSelector <Anti-LNFP I, Human, Mouse-Mono(R-17F)>は,ヒトiPS細胞を免疫原として作製したハイブリドーマから,ヒト iPS細胞陽性,ヒトEC細胞陰性の条件を満たすようスクリーニングしたモノクローナル抗体です。EC細胞にほとんど交差せず,未分化のヒトiPS/ES細胞を高選択的・特異的に認識するため,新規ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体として使用できます。

iPSelectorと既存のマーカー抗体との細胞結合性の比較

現在汎用されているヒト多能性幹細胞マーカー抗体のTRA-1-60,TRA-1-81などと異なり,iPSelectorはiPS細胞 (Tic) およびES 細胞 (KhES-3,H9) とよく結合しますが,EC細胞(2102Ep,NCR-G3)にはほとんど結合しません。

iPSelectorと既存のマーカー抗体との細胞結合性の比較

*SSEA-1:マウスES/iPSマーカー抗体

ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体 iPSelectorの使用例

ウェスタンブロット

ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体 iPSelectorの使用例

細胞ライセート5μgのウェスタンブロットを行った。
左:ヒトiPS細胞(LNFP I発現)
右:HEK293細胞(LNFP I非発現)
希釈度:2,000倍(0.5 ug/ml)
二次抗体:Anti-Mouse IgG, Goat-Poly, HRP(SeraCare Life Sciences, Inc.社(旧名:Kirkegaard & Perry Laboratories, Inc.社) #5220-0337)
化学発光基質:Trident plus Western HRP Substrate(GeneTex International Corporation社 #GTX400006)
検出:LuminoGraph I (ATTO)で1分間検出
LNFP Iは糖鎖のため,ウェスタンブロットで複数のバンドが観察される。いずれも未分化ヒトiPS細胞特異的なバンドであり,HEK293細胞からは検出されなかった。

フローサイトメトリー(iPSelectorのヒトES/iPS細胞結合活性)

iPSelectorをフローサイトメトリーに使用した。
未分化のヒトiPS細胞はネガティブコントロール(2次抗体のみ/下図紫色)に認識されず,iPSelectorに認識されていることがわかる(下図橙色)。

フローサイトメトリー(iPSelectorのヒトES/iPS細胞結合活性)

商品コード、容量、価格等の最新情報は、下記のフナコシ株式会社ウェブサイトをご参照ください。
新規ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体 iPSelector <Anti-LNFP I, Human, Mouse-Mono(R-17F)>
https://www.funakoshi.co.jp/contents/66019?iguide

ヒトiPS/ES細胞マーカー抗体 iPSelectorの参考文献

  1. Kawabe, K., et al., Glycobiology, 23, 322 (2013).
  2. Matsumoto, S., et al., J. Biol. Chem., 290, 20071 (2015).
  3. Nakao, H., et al., Glycoconj. J., 34, 779 (2017).