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ヒトES/iPS細胞モニタリングキット

ヒトES/iPS細胞モニタリングキット

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ヒトES/iPS細胞モニタリングキット

培養上清で未分化細胞の増減をモニタリング可能

rBC2LCNレクチンはヒトES/iPS細胞表面に存在するポドカリキシン上のムチン様O型糖鎖であるH-type3(Fucα1-2Galβ1-3GalNAc)に高い親和性を持つため、ヒトES/iPS細胞の未分化マーカーとして報告されています。本キットでは、rBC2LCNと未分化マーカー抗体を用いたサンドイッチアッセイで、ヒトES/iPS細胞から培養上清に放出された糖タンパク質を定量的に測定することで、ヒトES/iPS細胞数を推測できます。

コードNo. 品名 容量 希望納入価格(円)
299-78301 ヒトES/iPS細胞モニタリングキット 96回用 96,000

キット構成

構成品名 容量×個数
rBC2LCN固相化プレート 96ウェル×1枚
HRP標識抗体溶液 400μL×1本
陰性コントロール 1mL×1本
陽性コントロール 100μL×1本
希釈液 15mL×1本
洗浄液(10×) 100mL×1本
TMB溶液 10mL×1本
発色停止液 10mL×1本
プレートシール 4枚

原理​

原理

プロトコル

I.標準曲線の作成

本キットには標準曲線作成用の標準品は添付されておりません。したがって、下記手順に従い標準品を調製​いただいた後、標準曲線を作成頂きますようお願いいたします。​

  1. 未分化維持培養条件下でヒトES/iPS細胞を培養し、培地交換した翌日(18~24時間後)に培養上清を回収する。​ ​
  2. 細胞を剥がし、ヒトES/iPS細胞数を測定する。​​
  3. 回収した培養上清に含まれるヒトES/iPS細胞数を算出する。例えば、培地量が5mL、測定した細胞数が5×106cellsであった時、回収した培養上清に含まれるヒトES/iPS細胞数を1×106cells/mLとする。​
  4. 回収した培養上清を未分化維持用培地もしくは分化用培地を用いて、既知細胞濃度の希釈系列を作成し、標準曲線を作成する。

II.分化誘導時の使用例

  1. 未分化維持培養時のヒトES/iPS細胞の培養上清をサンプリングし、ヒトES/iPS細胞数をカウントする。​ ​
  2. 1.の培養上清を分化用培地で希釈し、希釈系列を作成し、本キットを用いて標準曲線を作成する。​ ​
  3. 本キットを用いて、ヒトES/iPS細胞数を確認したい培養上清サンプルを測定する。​​
  4. 分化条件での残存ヒトES/iPS細胞数を推測する。​

データ​​​

分化細胞上清へのヒトiPS細胞上清のスパイク実験​

プロトコル

ヒト膝関節軟骨(NHAC-kn)細胞の血清含有の培養上清に添加したヒトiPS細胞の培養上清が測定可能か確認した。ヒトiPS細胞の混合割合を0~20%(0~2×104 cells/mL:総細胞数 1×105 cells/mL)となるように、ヒト膝関節軟骨細胞の培養上清へヒトiPS細胞の培養上清を混合し、本キットに供した。血清および分化細胞存在条件で作成した培養上清中においてもヒトiPS細胞の培養上清を測定可能であった。​

また、ヒト膝関節軟骨細胞とiPS細胞の混合試料から得られた近似式よりこの条件下でのヒトiPS細胞の検出下限値※を求めると、96 cells/mL であった。​
<注釈>​
※検出下限値:培地のみのバックグラウンドの吸光度平均 + 3.3SDと近似式から算出した細胞数。

ヒトES/iPS細胞モニタリングキット特長と使用上の注意​

ヒトES/iPS細胞モニタリングキット特長と使用上の注意

特長 1

未分化細胞数の
増減を
モニタリング可能

特長 2

細胞は
そのまま培養を
継続可能

特長 3

ELISA法を用いて
簡便に
多検体を処理可能

< 使用上の注意 >

  • 細胞株、あるいは培地の種類などの培養条件により、シグナル強度と細胞数(cells/mL)の関係が異なるため、標準曲線は細胞株ごとおよび未分化維持培養条件ごと、分化誘導培地ごとに作成する必要があります。
  • 異なる培養条件ではシグナル強度の高低で未分化性を評価することはできません。同じ培養条件で評価してください。
  • このキットを用いて、算出されるヒトES/iPS細胞数と実際の細胞数とは必ずしも一致いたしません。未分化維持状態および細胞分化の進行をモニタリングする一つの指標とお考えください。

詳細は下記HPをご参照ください。
http://www.wako-chem.co.jp/siyaku/product/life/es_ips_monitoring/index.htm


製品特長まとめ

本製品は、培養上清を用いて分析するため、培養中である細胞を消費することなく、ヒトES/iPS細胞の増減をリアルタイムにモニタリングすることができます。
ELISA法を用いるため、少量の検体(50μL)で簡便な操作で分析可能です。